本格的にゴルフを始めてちょうど一年が経った太郎くん(8歳・仮称)。
去年の終わりに身長に合わせてクラブも新調されました。
ジュニアクラブの一番長いモデルです。
3歳の時から約5年使ったクラブから、一気に長くなったことで、使いこなせない感が全開となっています。
この一年はひたすらゴルフのスイングを覚える事に徹底したレッスンでしたが、今年からはもっと先を見据えた、試合に出れる、試合に勝てる技術を付けて行くのだと、先生は言っていました。
指導方法もこれまでよりも更に細かくなり、一つ一つの動きを細かく見てもらっています。
とはいえ新しいクラブになったばかりなので、クラブに慣れつつといった感じで指導されています。
ただ、太郎くんは事ある毎に
「大丈夫、出来るって」
と口にしています。
でも傍から見ているとまだまだヘッポコスイングに変わりはなく、決して上手とは言えません。
なのに太郎くんは
「大丈夫、わかってるって」
と妙に自信を持ったセリフを吐き続けています。
この自信はどこから来るんだ?
大人の自分たちにはこの自身の根拠が何一つ思い当たりません。
むしろなかなか上達しないから自信を失くす方が大きい気もします。
なのに、何があっても自信満々の太郎くん。
子供だから怖いもの知らずとも言えるのでしょうが、出来ないから自信を失くすのはやはり大人のメンタルなのかもしれませんね。
歳を重ねれば重ねるほど強くなるはずが、逆に臆病になるのは、経験を積んでいくうちに成功するより間違わないようすることを無意識に重視するようになっているのかもしれないです。
「間違うかもしれないけど成功したい」
その気持ちが強いからこその自信満々のセリフなんだろうなと思います。
実際ミスショットしても、しょげる事なく次、次、とどんどん打っています。
「何がダメなんだろう?」
と悩んでもよさそうなのに、次はこーする、あーする、といった感じで悩む時間を作りません。
ここはもしかしたら大人の我々も学ぶべきところ、忘れていた気持ちなんでしょうね。
「悩む時間が有ったら次に行く」
確かに若い時はこんな気持ちで前に進んでいたと思います。
でもこの年になるともうそこまで盛んにはなれないけど、太郎くんにはいつまでも持ち続けてほしいですね。